この度、『愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律』、いわゆる『ペットフード安全法』施行されました。この法律はわが国初のペットフードの安全性を確保するための法制度です。

これまで我々ペットフードを取り扱う産業も、ペットのために食の安全を守り、健康面からペットを支える役割を担っていることを自覚し、協会自ら独自の民間自主基準を作って運用し、ペットフードの安全性の確保に尽力してきました。今回その努力を更に発展させた形として、官・民の協力の下この度の法施行に辿り着いたものです。その上で、ペットフード業界団体に加盟している事業者のみならず、ペット産業・市場に携わる獣医師・生体販売業者・流通各社もこの法律を遵守し、それぞれの相互協力の下でペットオーナーとそのペットに対し、安全なペットフードを届けられるよう益々の努力をしていく責務があることを痛感しています。

本書で書かれている『ペットフード安全法』の内容を十分に理解し、また、ペットフード市場の概要を把握することは、市場の健全な発展に貢献していくためには必要不可欠なものであると考えます。

われわれペット用品・生体販売業にとって、ペットフードは主力商品の一部です。
また、商品を提供するだけではなく、ペットフードに対する質問や疑問、問題などペットオーナーからの情報を受け止める機能も有しています。

この度施行された『ペットフード安全法』は直接われわれの小売サービスを規制するものではありませんが、ペットオーナーへの啓蒙活動、ペットフードの安全性に対する監視や情報交換など、本法制度を実効的に運用する為に、われわれも協力しなくてはならないと認識しています。

また、ペットという命あるものを扱う責任と重要性を理解し、動物愛護の精神を支えていくためには、本書に記載されているような内容を十分に理解し、実践していくことが、ペット産業・市場の今後の未来に対して重要です。